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定年後の新しい生活をenjoy中


 2023年5月の連休にスウェーデンに行き、ストックホルムで地下鉄の切符を買おうとしたところ、「Are you more than 65 years old?」と聞かれ、「Yes, I am 66」と答えたら運賃が割引されました。また、昨年の秋にはスウェーデンから年金が支払われるという連絡があり、2023年1月から毎月年金が送られてくるようになりました。スウェーデン語で手紙が来るので、以前でしたら理解するのに時間がかかったと思いますが、今はネットの翻訳ソフトを使えばなんとか内容が理解できます。便利になったと同時に、65歳を超えて環境が変わったことを実感しています。

 応用病理学は、2022年4月から8月にかけて引っ越しを行い、現在は11階のミーティングルームや居室と、13階の実験室(3部屋)で活動を続けています。引越しの際には皆さんに大変お世話になりました。分子病理の11階南の研究室を20年以上使っていたわけですから廃棄するものも膨大な数に上りました。引越し計画を立てたときはどうなることかと気が気ではありませんでしたし、暑い中での不要となった物品を廃棄する作業は予想以上に時間と体力を消耗する作業でした。なんとか引っ越しを完了することができ、今は安堵しています。 (中略) 2022年は新型コロナの感染拡大が徐々に収束し、本当に久しぶりに海外出張をすることができました。4月にはスウェーデンのJSPS(日本学術振興会)から招いていただき、ストックホルムのRoyal Swedish Academy of Sciencesを初めて訪問し、HeldinさんやArisさんらとシンポジウムに参加し講演を行いました。久しぶりの対面でのシンポジウムで、多くの方に集まっていただき、新型コロナからの開放感もあってシンポジウムを楽しみました。以後は2023年2月までにスウェーデンに3回、7月にはFASEB meetingでアイルランド、10月にはBMP conferenceでクロアチアと、過去2年以上海外出張ができなかった分を一気に補うように海外出張をさせてもらいました。TGF-bやBMPの研究者仲間と久しぶりに対面で会うと、あらためてコロナ感染の影響を感じざるを得ませんでした。Peter さんは相変わらず元気そうで久しぶりに会えて本当に嬉しかったです。Rik さんは大学の研究室は閉じたそうで、クロアチアではゆっくりとカンファレンスを楽しんでいる感じでした。FASEBで特に感じたことは、参加メンバーがかなり変わっていたことでした。オンラインの情報だけでは見落としていた新知見も多く、今後が楽しみだと興奮しつつ帰国しました。

 今から振り返ると、2022年4月はまだコロナ感染に関する規制が厳しく、日本に帰国前の72時間以内にPCR検査でコロナ陰性を証明することが義務付けられており、スウェーデンやアイルランドではPCR検査を行う所を探すのに苦労しました。原因はわかりませんが、私はPCR検査で再検査になったことが2回ありました。アイルランドでは一人だけ再検査になり、「感染しているはずはないのだが」と思いつつ、ヒヤヒヤする時間を過ごしました。ヨーロッパへの航空便も少なく、ドバイやイスタンブールなど、これまで経験したことがない空港にも初めて立ち寄りました。成田や羽田に到着した後も検疫に時間がかかり、毎回、空港のターミナルの端から端まで歩くことを繰り返しましたが、それも今はすっかりなくなりました。それにしても海外を訪問して感じるのは、日本に比べての海外の物価の高さです。国内にいるとほとんど気づくことがありませんでしたが、海外では物価が2倍かそれ以上に感じます。米国の宿泊費も相当に高くなっています。海外からの日本への観光客が次第に増えていますが、彼らが異口同音に「日本は物価が安い」というのを聞くと、何かがおかしいと感じざるを得ません。


スウェーデンには何度も出張し、Heldinグループの皆さんだけでなく、Bengt Westermarkさんのグループの方々や、カロリンスカ研究所に研究室を持たれたS教授の教室の方々とも何度もお会いしました。Heldinグループは残念ながら少しずつ人数が減ってきており、時の流れを感じます。私自身はHeldinグループとWestermarkグループとはこれからも交流が深くなると思いますし、Lundさんという新しい仲間とも知り合いましたので、今後も定期的にスウェーデンを訪問することになると思います。


 Annual Report 2021にも書いた通り、理研とのクロスアポイントメントになったために、朝はまず和光の理研に行き、仕事を終えた後で、本郷に移動するという生活を続けています。皆さんから「移動で大変ですね」と言われるのですが、自宅から和光までは電車ですぐですので、朝のラッシュアワーを避けることができて、以前よりずっと楽をしています。2023年も面白い1年になることを楽しみにしています。 (2023年5月 Annual Report 2022の挨拶より抜粋改訂)

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